今月の御神話解説
皆様、お元気ですか。今年ももう十二月、納めの月となりました。
長く続いた暑さも、ようやく落ち着いて、急に冬になった感じがしています。
本日は、昭和四十一年十二月八日の御神話から、お話させて頂きます。
この日は、天一天上と言われて、眷属の神神様は、天に帰って、人間のした良い事、
悪い事、それからどの程度、その人の心が伸びたかを、全て大祖大神様にご報告なさるのです。
天一天上は、年に六回あります。
この日は、御正典の三十七番、
「肉を念じれば死が来たる
例を愛せば円満生命の完全なる(保存なる)己が為地上に積んだる物質(宝)をば錆びて古びて盗まれる
天に積んだる施済宝は永久完全神徳光
(われまもるなり)」
これについてお話し下さいました。
人間は、神を愛せば正となり、自分の肉を愛せば邪となりますが、知らずに肉を愛している人が数多くあります。
知らずに滅びる方を愛して、落ちて行ってしまうのです。
邪は、いつもはびころうとし、神様は、人間を正の方へ引っ張ろうとして、いつも戦っておられるのです。
人間は、首から上が正の部で、首から下は肉の部です。
上下とも三つずつ穴がありますが、首から上の三つが生命、円満、物質の三つを正に入れる役目、下の三つはそれを浄化する役目をしています。
そこで、間違えた人は、首から三つの穴に邪を入れて、首から下も邪に犯されて上も下も全滅するのです。
首から上は運転役で正をキャッチするか、邪をキャッチするかのどちらかで、首から下はそれによって動かされているのです。
人間の肉体には五臓六腑があり、人間の頭のキャッチによって、火水木金土の五行の徳が入るか、入らんかが決まるのです。
火の蔵は肺臓で、水は膵臓、木は心臓で、これが中心となって、天から棒がさしてあるのです。
天は大宇宙、中は中宇宙、地球も先祖も入ります。小宇宙は人間で、天より中宇宙を通って、人間、小宇宙の心臓に突き刺してあるのです。
このルートを通って、生命力、円満力、物質力の徳も天より送られて来るのです。
五行の内、金は肝臓に当たります。この年の年回りは、金星の守護する歳で、金星が近寄って来ると、神の力が非常に強く無なり、
悪しきものは悪く、良いものは良いと、はっきり分かれるのです。
六十一年目に来るこの歳の丙午の年は、金星の働きが非常に強く、この人間界を清浄にする年で、
良いものは良い方へ、悪いものは水に流されて掃除されてしまうのです。
この金星の感化を受け、それが肝臓に伝わり、五臓の悪い所を修理するのです。
もう一つ、五行の内、土性というのがありますが、これは臓器で言うと、脾臓です。
土性の「ひ」というのも大切で、慈悲の「ひ」で、慈悲が強いか、そうでなく薄情な人かを、司っているのです。
正義感が強すぎて融通の効かない人は、人間的に冷たいと言われたりもしますが、
それも又、本当は不足で、ゆったりとした、ぬくぬくとした、慈悲心に満ちた、悪人も、悪い事をしたくなくなる様な包容力が本当です。
ゆったりとした生命力、ゆったりとした物質力、ゆったりとした円満力が良いのです。
まず、精神力から鍛えて、あってもあっても無い様な、物欲しいいじましさは捨てて、
豊かな心に鍛えれば、その様な入れ物が出来たら、嫌が応でも三徳は流れ込む事になっているのです。
やれば入る、努力したら、しただけ入るのです。ポイントは、頭の三つの間脳を鍛えて、言う事、見る事、聞く事を正にする。
悪を聞いても、良い方へ返す。口は良い言葉を言う。悪いものを見ても、良い物と交換する。
この三つの言い方、見方、聞き方を正の方へするならば、三徳の備わった神の子になれるのです。
そうなると、普通は暗い頭の後ろから光が出る様になるのです。
御教祖様は勿論、阿弥陀如来や、イエスキリストの様に、背中からピカピカ光る様になるのです。
この三つ、言う、聞く、見るを見直し、聞き直し、言い直しをして、いらない事は言わない、いらない事は見ない、いる事を見て、いる事を聞き、いる事をいう。
無駄を止めて、その修練が出来たら、九段から十段へ繋がるのです。光がさすのです。
その様な人物になfれますと、不思議と人は救われ、不思議と家庭は救われ不思議と人は言う事を聞き、
不思議と商売繁盛、不思議と健康で、不思議と栄える、不思議と良い子が出来るという事になるのです。
人間は一人一人は小さい存在ではありますが、侮ってはなりません。
それは大宇宙を通じて、生命、円満、物質の芽なのです。その芽を大事に育てて行くようにと、御教祖様はこの御教えを説いて下さったのです。
先日、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)が、ノーベル平和賞を受賞しました。
私達、日本人にとりましても、唯一の被爆国として、とても嬉しい事でした。
大祖教にとりましても、原水爆の禁止と、世界平和は、御教えの大きな柱で、大祖大神様も、御教祖様も、とても喜ばれたと思います。
代表の田中さんは、92歳とは、とても思えない程、しっかりと色々なお話をされていました。
受賞された事が、一層の励みとなり、元気を貰って今までより一層活動して、若い人に伝えて行きたいと、話されていました。
昨今は、ロシアや、北朝鮮は、何かにつけて核をひけらかして、脅しの道具にしています。
核は、決して使わせてはなりません。
この受賞を機にして、平和に対する声が世界中で大きくなり、ロシアのウクライナの侵攻、又その他の各国の戦争も、止める様に、私は強く願っています。
どうか来年は、戦争の無い、平和な一年になります様に。